憧れの旧国王国 飯田線 今昔 

第1章 憧れの旧国王国
 〜田切から〜


S56/03/29 憧れの光景  飯田線 伊那福岡〜田切
戦前型旧国 238M 普通 平岡行


CanonA-1 FD28/2.8S.C



S56/03/29 中央アルプスを背に  飯田線 伊那福岡〜田切
戦前型旧国 1228M 普通 豊橋行


CanonA-1 FD100/2.8 S.S.C


  -----憧れの旧国王国-----
 旧国のメッカとして有名だったこの地に惹かれる様に何回も通っています。中学生の頃はじめて飯田線に入った時は、新宿発23:45の417M急行「アルプス17号」に乗り、まだ夜も明けきらぬ辰野駅で、この夜行に接続する飯田線一番電車に乗り継ぎました。目的地は有名撮影地、田切。この電車222Mは伊那市まで快速運転、飯田まで各駅停車、以南は602M急行「伊那2号」として豊橋を目指して行く多目的列車です。鉄道が交通の主役として幹線の夜行優等列車や、これを受けた支線の未明の接続電車など多くの役割を果し多様な車輌達が活躍していた時代でした。
                                                   -----田切から-----


 辰野を出た一番電車は夜も明けたばかりの田切に着きます。現在の駅舎より辰野側カーブにあった旧ホームに降り立つと新聞配達をしてる方の姿を見かけたものでした。田切の御立台に向かうと、春休み頃は雪を頂いた中央アルプスが迎えてくれます。夏休みにはお盆を過ぎた田切の駅舎でマルヨして、明け方寒い思いをし、持っていたタオルを体に巻きつけひたすら朝を待ったこともありました。

憧れの光景 S56/03/29 238M 田切〜伊那福岡 CanonA-1 FD28/2.8 S.C 
 この光景を撮りたくて、ここに来ました。このカットで使ったFD28/2.8 S.Cは特に特徴的なレンズではないのですが、FD50/1.4 S.S.C FD100/2.8 S.S.Cと共にEFズームレンズ投入で出番は少なくなったものの現在でも現役で使用しています。

中央アルプスを背に S56/03/29 1228M 田切〜伊那福岡 CanonA-1 FD100/2.8 S.S.C 
   午後になり、光線が側面に当たっていませんが、中央アルプスを背に、合造車のクハユニ56を先頭にした戦前型国電です。このころから、風景の中に電車を入れ込むこのような撮り方が好きでした。



S56/08/07 急行天竜  飯田線 伊那福岡〜田切
名シン165系 2503M 急行 天竜3号


CanonA-1 NewFD200/5.6



S56頃 田切の主  飯田線 伊那福岡〜田切
戦前型旧国 クモハ54先頭


ペンタックスS3



S56/08/07 新鋭ED62  飯田線 伊那福岡〜田切
ED62貨物列車


CanonA-1 


 昭和50年代中頃は、飯田線でも急行列車が健在でした。新宿〜辰野間のアルプスに併結される、新宿直通急行”こまがね”や、線内急行の”伊那”、長野への急行”天竜”など多くの顔ぶれが165系によって運転されていました。また、その合間を縫うように貨物列車も、ほぼ全線で運転されおり、今より列車が多彩でした。

”急行天竜 ” S56/08/07 田切〜伊那福岡 CanonA-1 NewFD200/5.6
 165系急行列車、当時165系全盛であまり撮影はしなかったのですが、撮影中に知り合った大学生の方に「いずれ165系も貴重になるから撮っておいた方が良いよ」と言われて撮ったものです。

田切の主 S56年頃 田切〜伊那福岡 ペンタックスS3
 当時からスライドカラー(ポジ)を使用していましたが、如何せん高いものでした。今では連写で平気で使いますが当時は撮影旅行計画を立てる時に、ここで何枚と割り振ったものでした。そのような訳でサブカメラには安価だったヨドバシカメラの袋詰め白黒フィルムを入れていました。

新鋭ED62 S56/08/07 田切〜伊那福岡 CanonA-1 
 また、この頃は貨物列車も健在で飯田線でも多くの貨物列車を見ることが出来ました。旧型電機からバトンを受けて中央線のED61がED62に改造されて飯田線にやってきてから数年たったころでしょうか、165系やED62は、まだまだ新鋭の車輌でした。






無断複製掲載禁止     Copyright(c) Mc101-168(=青葉 大)All rights reserverd.
inserted by FC2 system